古代紫から、薄紅、梅染へ。|時とともに、好きになる衣

大地の色を、まとう。

三河麻工房の新しい「万葉シリーズ」。

今回、京都で私自身が染めてきた衣の中から、

最初にお届けする色は「古代紫」です。

深く、落ち着いた紫。

光の当たり方によって、やわらかな表情も見せてくれます。

新万葉染めの色には、日本に古くから伝わる美しい色名が使われています。

万葉集や和歌の世界にもつながる、日本の色の文化。

色に名前があることで、その色が生まれた時代や、昔の人が見ていた景色にまで想像が広がります。

色が変わることも、楽しみになる

草木染めの衣は、時間とともに色が変化していきます。

今回の古代紫も、着用やお洗濯を重ねる中で、

少しずつ色が落ち着き、

薄紅や梅染を思わせるやわらかな色合いへと移ろっていくことが想定されています。

もちろん、変化の仕方は一着ずつ異なります。

でも、染めているときに聞いたお話が、とても印象に残っています。

最初の色も美しいけれど、着ているうちに色が落ち着いてきて、

その色の方が好きだとおっしゃるお客様の方が多いそうです。

私は、その話がとても好きでした。

色が変わることは、必ずしも残念なことではない。

今の色も好き。

そして、時間が経った色も好き。

そんなふうに、一着と長く付き合っていけたら素敵だなと思います。

昔の日本人のように、染め直して着る

昔の日本人の衣との付き合い方についても教えていただきました。

着物をほどいて、染め直して、また仕立てる。

一着を大切にしながら、何度も手を加えて着続ける文化があったそうです。

今回、最初は染め直しもお願いできないかと考えていました。

でも、川端商店さんからは、

「自分たちで染めた方がいい。」

というお話がありました。

昔の日本人も、衣に手を加えながら暮らしていた。

その考え方に、私はとても共感しました。

来年は、一緒に染めてみたい

私は、手を動かすのが好きです。

自分の手を動かして、何かをつくる時間。

うまくいっても、下手になっても、とても面白い。

初めてのことに驚いたり、できあがったものを見て嬉しくなったり。

京都で染めたときのあのワクワクを、今度はお客様と一緒に味わえたらと思っています。

たとえば、今回の衣を一年ほど着ていただいて。

来年、また一緒に染める。

同じ色を重ねてもいいし、違う色にしてみてもいい。

自分の手で、今の自分が好きな色に変えていく。

そんなワークショップを、いつか開催できたら嬉しいと思っています。

まだ構想の段階ですが、

衣を買って終わりにするのではなく、

その後も一緒に楽しめる時間をつくっていきたいと思っています。

私の手で染めたものを、あなたへ

今回、京都で染めてきた衣は限りがありますが。

その中から、古代紫の作務衣とパンツを、

10月24日(土)より限定で販売します。

ヘンプ100%の生地に、私自身の手で重ねた自然の色。

今の古代紫も、これから移ろう色も。

日々の暮らしの中で、長く楽しんでいただけたら嬉しいです。

時とともに、好きになる色。

私の手で染めたものを、あなたに届けたい。

追記|本当に届けたかった色

古代紫も、とても美しい色です。

でも実は、私たちが本当に染めたかったのは「梅染」。

やわらかく、落ち着いた淡いピンク色です。

それでも今回、古代紫を選びました。

それは、草木染めならではの、時間とともに移ろう色を楽しんでいただきたかったから。

深い古代紫から、少しずつ色がやわらぎ、薄紅、そして梅染を思わせる色へ。

あなたの暮らしとともに、私たちが本当に届けたかった色へと育っていく。

そんな一着になったら嬉しいです。

私も、皆さんのもとへ届いた古代紫が、

時を重ねてどんな色になっていくのか、今からとても楽しみです^^

ぜひ、いつかその色を見せてくださいね。

時とともに、好きになる色。

三河麻工房

この記事を書いた人

mikawaasakoubou