朝6時。
夏の陽射しが強くなる前に、
会いに行きたい子がいます。
畑で育てている野菜と、
静かに息をしている藍甕です。
畑に水をやり、
まだ涼しい時間に藍染めをします。
藍甕の蓋を開け、
今日の色や香り、表面の様子を見ます。
「今日は元気かな。」
毎日見ているのに、
一日として同じ日はありません。
驚くほど美しく染まる日もあれば、
なかなか色が入らない日もあります。
そんな日は、
何が足りないのだろう。
暑すぎたのだろうか。
今は手を加えずに、
少し待った方がいいのだろうか。
そんなことを考えます。

藍が元気な日は、
私まで嬉しくなります。
染まりの悪い日は、
私まで少し元気がなくなります。
おかしなことに
目に見えない微生物と藍に感情を揺らされながら、
今年も一緒に夏を過ごしています^^
思い通りにならないから、
よく見るようになる。
言葉を話さないから、
小さな変化を感じようとする。
すぐに答えが出ないから、
待つことを覚える。
私が藍をお世話をしているつもりで、
本当は、私の方が育ててもらっているのかもしれません。
人も、仕事も、自然も、
自分の思いどおりにしようとすると苦しくなります。
けれど、
思いどおりにならないものと過ごしていると、
世界には、自分よりも大きな流れがあること
「はっ!」と思い出します。
朝6時。
藍に会いに行く時間は、
私が地球の一部であることを思い出す時間です。

つづく。(4/5)
